軟X線角度分解光電子分光による強相関電子系ウラン化合物の電子状態の解明
アクチノイド科学研究グループ | |
氏名 | 藤森 伸一、川崎 郁斗、芝田 悟郎 |
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論文 | https://doi.org/10.7566/JPSJ.85.062001 |
軟X線放射光を用いた角度分解光電子分光実験により、多様な強相関ウラン化合物のバンド構造やフェルミ面を実験的に解明しています。また、実験結果を相対論的バンド構造計算と比較することによって5f電子状態を明らかにし、その物性発現機構に繋げる研究を行っています [(Invited Review) S. Fujimori et al., J. Phys. Soc. Jpn. 85, 062001 (2016).]。その中でも、2018年末にスピン三重項超伝導体であることが発見されたUTe2は、量子コンピュータにおける超伝導量子ビットとしての応用可能性が見いだされ、世界的にも極めて競争的な研究が進められていますが、当研究グループでは世界に先駆けてUTe2の電子状態を明らかにすることに成功しました。
