研究テーマおよび業務
- 放射光利用技術の高度化、および、それを用いての物質科学研究の推進
- 放射光による各種分析技術を用いた福島第一原子力発電所の廃止措置への貢献
- 放射光利用による構造・電子状態解析を通じての元素リサイクル技術の高度化
- 放射光その場観察による水素利用技術の高度化
- 施設供用制度に基づく利用者支援
- 放射光実験環境の整備
グループリーダー
松村 大樹
研究内容
放射光科学研究グループでは、大型放射光施設(SPring-8)に設置されている2本の原子力機構専用ビームライン(BL22XU、BL23SU)を中心として、放射光利用技術の高度化を図り、もって物質科学研究に資するための業務を実施しております。その中でも、グループの中の重点業務に対して、1F廃炉支援分析特別チーム、元素リサイクル技術研究チーム、水素利用技術研究チーム、施設管理チームの4つのチームを作って、活動しております。
1F廃炉支援分析特別チームにおいては、SPring-8に核燃料物質使用施設であるRI実験棟を有しているという特長を活かして、福島第一原子力発電所(1F)から取り出した燃料デブリの分析研究などを実施しており、廃炉に関する各種工程に貢献することを目指しています。
元素リサイクル技術研究チームには、東海駐在のグループメンバーが含まれており、東海地区の核燃料物質使用施設である第4研究棟での各種研究と播磨地区での放射光利用研究とを協同することで、放射性廃液等から有用元素を抽出してのリサイクル技術構築などの研究を実施しています。
水素利用技術研究チームでは、放射光利用におけるその場観察技術の高度化を基に、水素吸蔵合金や水素関連触媒の機能向上のための研究を実施しています。
施設管理チームでは、原子力機構がSPring-8に持つビームラインおよび実験装置の高度化作業や保守管理を行うとともに、放射性物質等に対する良好な作業環境構築に関する業務を実施しています。
チームに所属していない研究メンバーも、それぞれ一人一人がユニークな研究テーマを有しており、放射光を利用しての物質科学研究推進に大きく貢献しています。また、放射光施設は外部に向けて開かれた施設であるので、施設供用制度を通じて多くの大学や企業との共同研究を展開しています。
論文について
論文リストはこちらメンバー
| 氏名 | 役職 | 担当装置 | 専門分野 | |
|---|---|---|---|---|
| 松村 大樹 | グループリーダー | エネルギー分散型XAFS測定装置 | X線吸収分光, 触媒 | |
| 斎藤 祐児 | 研究主幹 | BL23SU光学系 | 軟X線分光 | |
| 吉井 賢資 | 研究主幹 | 固体化学, 放射光分光 | ||
| 米田 安宏 | 研究主幹 | 軟X線XAFS装置(BL23SU), κ型多軸回折計(BL22XU) | X線結晶学, 誘電物性 | |
| 田村 和久 | 研究主幹 | κ型多軸回折計(BL22XU) | 電気化学, 表面構造解析 | |
| 下条 晃司郎 | 研究主幹 | 分析化学, 分離工学 | 深田 幸正 | 研究系職員 | 固体物理 |
| 河部 丈司 | 特定課題推進員 | 表面化学実験ステーション(BL23SU), 走査型X線透過顕微鏡(BL23SU) | マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM) | |
| 西畑 保雄 | 研究嘱託 | 構造物性 | ||
| 藤川 誠司 | 研究開発アシスタント | マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM) | ||
| 寺本 恵美 | 研究開発アシスタント | マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM) | ||

