伝導電子スピンの奇妙な「短距離秩序」を世界最高温度で発見-新物質Mn3RhSiで新しい金属状態が実現-
強相関材料物性研究グループ | |
氏名 | 山内 宏樹 |
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論文 | https://doi.org/10.1038/s43246-020-0042-1 |
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長 児玉敏雄)物質科学研究センターの山内宏樹研究副主幹、一般財団法人総合科学研究機構(理事長 横溝英明)中性子科学センターの社本真一サイエンスコーディネータ、国立研究開発法人理化学研究所(理事長 松本紘)仁科加速器科学研究センターの渡邊功雄専任研究員および芝浦工業大学(理事長 鈴見健夫)理工学研究科地域環境システム専攻のディタ・プスピタ・サリ博士研究員(現: 工学部助教)らのグループは、原子力機構が世界で初めて合成した空間反転対称性を持たない金属磁性体の新物質Mn3RhSiにおいて、伝導電子スピンの一部が短距離秩序化し常磁性相内で相分離した奇妙な状態が720 K(447℃)という世界最高温度で実現していることを中性子とミュオンを相補的に用いた観測で発見しました。
