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2019.11.12
【所内セミナー】物質科学コロキウム開催(令和元年11月20日)

【物質科学コロキウム】

・日時:11月20日(水)10:00(安全衛生会議終了後)-

・講演者: 小林 徹(放射光エネルギー材料研究ディビジョン、アクチノイド化学研究

グループ)

・タイトル:「有機配位子によるf電子系イオンのイオン認識メカニズム」

・要旨:

アクチノイドやランタノイドをはじめとする重元素イオンを効率的に分離するための分離法の開発は、使用済み核燃料の処理・処分方法の確立、レアメタルの精錬・リサイクル技術の開発等に関連する非常に重要なテーマである。従来の金属イオンの分離法の多くは、金属イオンの電荷やイオンサイズ、ドナー元素との結合特性など、金属イオンの化学的性質の違いに基づいて選択性を発現する有機配位子等を利用した溶媒抽出法や吸着分離法等を用いている。一方、周期表上でAm以降の多くのアクチノイドや全てのランタノイドは安定なイオンの価数が+3価で、そのイオン半径にも大きな差がないなど、化学的性質が極めて類似しており、従来の分離法では分離が非常に困難な場合が多い。そのため、これらの元素を十分な純度で分離・回収するためには分離工程を多段化せざるを得ず、処理施設の大規模化や大量の2次廃棄物の発生が深刻な問題となっている。我々の研究グループでは、特定のアクチノイドやランタノイドを効率よく分離可能な新しい分離法の開発を目指して、特異な錯形成特性を示す有機化合物の探索やその錯形成メカニズムの解明などを進めている。本コロキウムでは、錯体の結晶構造解析の結果などに基づき、構造化学的な観点から錯形成メカニズムについて議論する。

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